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DSD再生への試み(2) DSD by Foobar2000


DSDに挑戦・・・2
foobar2000編


 前に書いたDSD変換は VAIOのDSD変換ソフト DSD Direct を使う方法であった。 変換したDSD(*dsf)ファイルを AudioGate で再生したのである。 少しやり方に問題があるかもしれない。 AudioGateを使えば WAVEファイルを DSDに変換することができるのだから・・・
 何も VAIOのDSD変換ソフト DSD Direct を使うことはない・・・・

 ところで、DSDのファイル形式について幾つか注意がいる。 
 DSDデータには現在大きく3種類が存在する。 DSDIFF (Direct Stream Digital Interchange File Format)、DSF (DSD Stream File)、WSD (Wideband Single-bit Data)の3種類だ。 
 DSDIFFはSACD制作の過程で利用されるフォーマットで、プロの世界で幅広く使われてきたもの。
 DSFはDSD対応のVAIO が採用した形式。 
 WSDは1ビットオーディオコンソーシアムが策定したものであるが、実際のところWSDが利用されているケースはほとんどないようだ。 したがって実質的にはDSDIFFとDSFの2種類と考えてもいい。
 この2つは表記の仕方が異なるだけでデータ精度的にはまったく同じと考えていい。 完全な形で相互変換も可能だ。(DSDディスクはこのうちDSFを採用している。)
 この、DSDIFF と DSF の相互変換が可能なのが AudioGate である。 非常に便利である。
 何故なら、DSD再生ソフト側がフォーマットを選ぶからである。

 例えば、 Foobar2000はプラグインを導入することで DSDIFFとISOを再生できる。 AudioGate はDSF、DSDIFF、WSDとすべてのフォーマットに対応している。 ただし、これらのソフトは何れも 最終的にPCM変換された音が出てくる。

 注: DSDネイティブを聴くには別の仕組みが必要になる。
 DSDネイティブ再生できる再生ソフト
 PlayAudio DSDIFF  UDAPLayer DSF DSDIFF、WSD


 私の場合は、当面はDSD→ PCM変換で聴かざるを得ないので DSF⇔DSDIFF のコンバートが自由にできなければ困る。 これには AudioGate が最適だ。 変換時間はほんの数秒で気にならない。 すばらしいソフトである。
 この AudioGate は単にDSF⇔DSDIFF のコンバートができるというだけではない。 DSDとPCMのコンバートも可能で、 16bit/44.1kHz から 32bit/192kHz までフォーマット変換できるのである。 ただし、PCMに変換するため、本来のDSDの魅力は削がれてしまうが、それでもDSDを聴くことができるメリットは大きい。 当面はこれで我慢するしかない。

 DSD再生への試み(2) DSD by Foobar2000_b0133710_17205014.jpgこのように DSD 再生に欠かせなくなったAudioGateであるが、先にも書いたように foobar2000 でもDSDが再生可能である。 ただし foobar2000 では DSDIFF Decoder というプラグインを組み込む必要がある。 (プラグインはD.L.して foobarのcomponentに追加する)
  http://www.foobar2000.org/components/view/foo_input_dsdiff
  画面のように Playbackの Input に DSDIFF Decoder が追加されている。 

  画像今回これについて試してみた。 変換されているとはいえDSDの音は確かに素晴らしい。 臨場感が出てくる感じだ。 画面でDSD192000kHzが確認できる。
 ただし、Output の 出力は WASAPI は使えない。 どうしてだろう・・・もう少しチューニングして試してみよう。
 
 追加:
 WASAPIの件は 単なる設定ミスだった。 出力を24Bitにしていたためである。 DACが対応していなかった。 16Bitに設定しなおしてOKとなった。

 
by ex_comocomo | 2012-03-20 17:16 | オーディオ関連 | Comments(0)
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