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またしても ジャンクチューナ入手!

 SONY ST-S333ESX 編   

 またまたジャンクチューナを手に入れた。
 チューナ復活狂人になりかけている。
 ジャンクチューナを復活したときの快感が、この行動をとらせてしまう。
 今回は名機 SONY ST-S333ESX だ。
 3,300円だった。( いまどき、3,300円で 高級チューナは手に入らない )

 あの 『ひろくんのHP』でも上位にランクされているチューナである。
 http://nice.kaze.com/st-s333esx.html
 うまく復活できれば儲けものである。

 入札時の商品説明は
 チューナーの状態が
 FMはSTEREO受信しますが 0.1Hz周波数ずれがあります。
 AMについては当方の受信環境が悪く(局から遠いため)未確認です。
 外観は年式相応の使用感ありますが 目立つ傷・擦れはありません。
 付属品はありません。

 と言うことだったが・・・・

 届いた品物は、外観はやはり中古であった。
 まあクリーナーで手入れをすればそこそこにはなるだろう。
 とりあえず電源を入れてみると一応動作したが、オートスキャンすると放送局の周波数より 0.1MHz 低い周波数でロックされてしまう。
 ステレオの表示もでない。
またしても ジャンクチューナ入手!_b0133710_14261066.jpg

 さっそく、カバーを開けてみた。
 基板は白色系の紙エポキシのようだ。
 部品一のプリントが見やすい。
 部品類はかなり合理的に配置されている。
 部品もかなり良いものを使っているように見受けられる。
 コンデンサの膨れもないし、錆はないようだ。
 しかしながら基盤が部分的にかなり汚れているし埃も積もっている。
 どこに保管されていたのだろうと疑うような埃だ。
 これではまずい。
 さっそく内部の清掃にかかる。
 掃除機と布と綿棒が大活躍する。
 清掃はかなりの時間を費やした。
またしても ジャンクチューナ入手!_b0133710_14265152.jpg

 裏返すと底面はメンテナンス用に底板が外せるようになっている。
またしても ジャンクチューナ入手!_b0133710_14305386.jpg

 清掃が終わり調整にかかる。
 オートスキャンすると放送局の周波数より 0.1MHz 低い周波数でロックされる。
 これは、FM 同調点の調整ズレの典型的な現象だ。
 『ひろくんのHP』に SONY ST-333ESX の調整方法が書いてある。
 これを参考に自分の出来る範囲で調整にかかる。
 もちろん完全な調整はできないが・・・・
またしても ジャンクチューナ入手!_b0133710_14272490.jpg

 「FM 同調点の調整」で周波数の調整はOKとなった。
 FM 同調点の調整は IFT205 LA1235 7~10pin 間電圧 = 0V である。
 これにより、ステレオランプも点灯するようになった。

 次に、FM フロントエンドの調整を行う。
 これは、JW2 に VT 電圧が出ているので、ここをチェックする。
 あまり問題は無いが 90MHz 受信で L104を調整して JW2 電圧 = 21.2V になるようにする。
 FM PLL 検波部の調整も、83MHz 受信で IFT207を調整して TP202 間電圧 = 0Vになるようにする。
 それなりの調整が出来たので使ってみる。

 オートスキャンで選局してみる。
 問題無しだ。
 メモリープリセットもOKである。
 ただし。。。局によっては少し音声がひずむようだ。
 これは感度の問題だろうか・・・・
 それとも別の調整ポイントがあるのだろうか??

 チューナ自身はサイドウッド付きで高級感がある。
 昔のオーディオ機器はサイドウッドの付いたものが多かったが最近はめったに見なくなった。
 安価にするためと機器の簡素化が重厚なデザインを追放したともいえる。
 だが、このSONY ST-SE333SX はデザインが良い。
 薄っぺらでない重厚さが何とも好ましい。

 BCLラジオの ICF-2001 にしても ICF-7600D にしても・・・・
 アンプ類もSONYのオーディオ機器のデザインはYAMAHAと共に素晴らしい。
 スイッチ類の配置にしても、使いやすさの面ではKENWOODを遥かにしのぐ。
 KENWOOD KT-1010Ⅱのデザインが、おもちゃに見えるくらいだ。

 FM の音質は抜群に良い。
 S/N もかなり良く細かい音がよく聴ける。
 ハッとするような音が出てくる。
 AM は残念ながら外付けループアンテナがついていなかった。
 手持ちのループアンテナでは数局しか良好に受信できない。
 だが、目的はFMである。
 FMが高音質で聞ける喜びは何ものにも代えられない。
 ジャンク・チューナが蘇った!!
 私が今まで所有した中で一番性能の良いチューナである。
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参考:
 保有経験のあるチューナ
 1. SANSUI   : TU-α707EXTRA  メインオーディオ用  
 2. KENWOOD : KT-1010Ⅱ(デスクトップ環境に使用:2010/2/18 ブログ参照の事)
 3. YAMAHA   : TX-100 (手放した:2010/1/29 ブログ参照の事)
 4. KENWOOD : KT-727(手放した:2010/1/24 ブログ参照の事)
 5. DENON   : TU-280   (廃棄した)
 6. YAMAHA  : CT-800   (廃棄した)
 7. SONY     : ST-S333ESX  今回入手
by ex_comocomo | 2010-03-11 14:31 | オーディオ関連 | Comments(0)
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