人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ASIO4ALLの設定は意外に難しい

PhilePlayer2 の ASIO 設定

 PhilePlayer2 は再生音がやや華やかなことは前に書いたが、使い勝手がいいのも特徴である。
 また、 WASAPI と ASIO の切り替えが簡単にできることも便利である。 WASAPIとASIOの音の比較が容易に出来るからである。
 ただし、このASIOの設定も意外なところでトラブルことがある。
 私の場合は PRODIGY CUBE のDACでトラブルに出くわした。

 ASIO4ALLの設定は意外に難しい_b0133710_15251942.jpgその前に、PhilePlayer2のASIOの設定で一般的な注意事項がある。
 SKオーディオにより指導してもらったことを書いておく。




 通常、ASIOドライバーは特定のハードウェアーのために用意されるため、出力ポートが突然消えたり出現したりすることはあまりありません。
 一方、ASIO4ALLはカーネルストリーミングドライバーをASIOに偽装するツールなので、ASIO4ALLの設定画面で出力ポートの構成が簡単に変わってしまいます。

 PhilePlayer2のASIO設定画面にある、OutputPortのコンボボックス内の出力ポートのリストが更新されないと、ASIO4ALLの設定画面での設定が反映されないことになります。 この現象が起きているのではないかと想定されます。

 対処方法ですが、ASIO設定画面の出力ポートリストを更新するには、
 1)他のASIOドライバーを一度選択し、再度ASIO4ALLを選択する
 2)いったんSetup画面を閉じ、通常の再生画面に戻ってから、再度ASIO設定画面に戻る
 の2つの方法があります。おそらく、他のASIOドライバーは存在しないでしょうから、2)の方法となります。

 手順
 1)Setup画面を呼び出し、ASIO設定画面を開く
 2)"Detail"ボタンをクリックし、ASIO4ALLの設定画面を開く
 3)ASIO4ALLの画面で、使用したい出力ポートを選ぶ
 4)ASIO4ALLの画面を閉じる
 5)この時点では、OutputPortのリストは更新されていない
 6)OKボタンをクリックして、Setup画面を閉じる
 7)再び、Setup画面を呼び出し、ASIO設定画面を開く
 8)Output Portのリストから出力したいポートを選択する
 9)OKボタンをクリックして、Setup画面を閉じる


 ASIO4ALLの設定は意外に難しい_b0133710_15253441.jpg一般的にはこれで良いのだが、PRODIGY CUBEの場合は更なる問題があった。


 上記の図はこれを示しているが、GigaworkのDAC(自作)は指示どおりで、問題なく再生できたのに、PRODIGY CUBEでは上手く動かないのである。
 PRODIGY CUBEのDACは 24bit 96kHz まで対応しているのだが、 この場合 ASIOの設定画面で入力のチェックを外さないと再生できまないのだ。 入出力ともチェックを入れたままでは 16bit 44.1kHz は再生出来ない。 チェックを入れたままにしていると、あっという間に再生動作が終わるり、音もでない。 この現象に悩まされ設定に時間が掛かった。
 要は入力と出力のデータがどうなっているのかの、指示をきちんとしなければいけないということだ。
 ASIO4ALLの設定も意外に難しい。



  
by ex_comocomo | 2011-05-31 15:25 | オーディオ関連 | Comments(0)
<< USB電源フィルターの製作 S.M.S.L AD1955A... >>